まずは脱毛の種類について知ろう!
脱毛はいくつか種類があって、どれも同じではありません。例えば「除毛」これは除毛クリームで毛を溶かしたり、カミソリでの自己処理など、その都度処理をする場合です。次に主にサロンや家庭用脱毛器などで行う「減毛」があります。減毛はムダ毛を抜けやすくして、さらに毛の再生を遅らせることです(不再生脱毛と呼ぶこともあります)。続いて「脱毛」ですが、本来はクリニックなどの医療機関で行う医療行為を指します。
これらをまとめて「脱毛」と呼んだりもしていますが、正確にはこのようにいくつかの種類に分かれます。
自己処理→除毛
脱毛サロン→減毛または不再生脱毛
医療機関→脱毛
脱毛が初心者の方は、この違いがあることを覚えておきましょう♪
永久脱毛とは?
そもそも”永久”という言葉が誤解を生む原因となっている訳ですが、AEA(米国電気脱毛協会)は、永久脱毛をこのように定義しています。
【脱毛の施術完了後、1ヶ月を経過した時点で毛の再生率が20%以下の状態】
え?1ヶ月?じゃあ2ヶ月目以降に100%再生しちゃっても1ヶ月目をクリアしていたら永久脱毛?などなど色んな疑問を抱くと思いますが、さすがに1ヶ月を”永久”と言われても…という感じですよね。
これを、「毛が生えてこなくなるということはどういうことか?」として考えると、毛を作る(生やす)細胞を破壊するということです。その細胞は「毛母細胞」と呼ばれているものですが、これを破壊できる行為を行えるのは医療機関しかありません。医療機関で行う『医療レーザー脱毛』『絶縁針脱毛(ニードル脱毛)』などがそれに当たります。
医療機関での脱毛
『医療レーザー脱毛』は、メラニン色素に反応するレーザーを照射することで、毛母細胞を破壊します。それによってムダ毛が抜け、さらにその後生えてこなくなります。一方の『絶縁針脱毛』は、先端絶縁加工された電極(ニードル)を毛穴に刺して微弱電流を流すことで毛母細胞を凝固させます。どちらも永久脱毛の効果がありますが、、、
痛い!そして…高い!
という難点があります。効果がある分それは仕方がないかも知れませんが、特に絶縁針脱毛は一本一本、処理するたびに強い痛みを伴うので、途中で耐えられなくなってやめてしまう人も少なくありません。
脱毛サロンでの脱毛は?
脱毛サロンで行われている光脱毛は『フラッシュ脱毛』『IPL脱毛』『S.S.C.脱毛』などいくつかに分かれますが、原理としては同じです。メラニン色素に反応する特殊な光を照射することで毛や毛根にダメージを与えてムダ毛が抜けるのを促します。さらに、光のエネルギーによってダメージを受けた毛根はしばらくの間、毛の再生能力が奪われますので、ある期間はツルツルになるということです。「ある期間」は人によって差がありますので、数年生えてこない方もいれば、数ヶ月で生えてくる方もいます。
医療機関ではないため毛母細胞を破壊する医療行為は行えません。そもそもサロンは美容目的ですから、脱毛はできないということになりますね。
ただ、世間一般的にはそれが「脱毛」で浸透していますので、便宜上そのように言っているということではないでしょうか。
医療機関のレーザーや絶縁針に比べると痛みはほとんどなく、よく言われる「ゴムでパチンと弾いた程度」の痛みで済むと言われています。ただ、レーザーでも光でも同じことが言えるのですが、色が濃い、太いといった毛には強く反応しますので、その瞬間だけはもう少し痛みが強いかも知れません。
ここまでの話を簡単にまとめると
医療機関→永久脱毛ができる
脱毛サロン→永久脱毛はできない
です。覚えておいてくださいね♪
では、自宅での脱毛は?
自宅で処理をする場合、カミソリや除毛クリーム、家庭用脱毛器などがあります。
カミソリも除毛クリームも、皮膚より外側に生えている毛を処理するだけになりますので、毛根部分は生きていますから、またすぐに生えてきます。毛抜きや脱毛ワックスなどは、毛根から抜けますのでキレイになりますが、やっぱり毛母細胞までは抜けませんので、また生えてきます。
じゃあ家庭用脱毛器はどうでしょうか?家庭用脱毛器は現在ホントにたくさんの種類がありますよね!フラッシュ式、レーザー式、あと脱毛とはちょっと違いますけど、熱で焼き切るタイプのサーミコン式などもあります。このうち、フラッシュ式は脱毛サロンでの光脱毛と、レーザー式は医療機関でのレーザー脱毛と同じ原理です。
同じ原理ならレーザー式を買えば永久脱毛できるか?というと、残念ながらできません。レーザー脱毛と同じ原理ではありますが、照射出力が全く違います。照射出力が医療機関と同じものだったら医療行為ができる資格がないと扱えませんし、第一そんな強力なレーザーを素人が当てたらヤケドどころでは済まされません!
たま~に、「某家庭用脱毛器で永久脱毛しました!」なんていう個人のブログみたいなサイトを見かけますが、アレはほぼ、ありえません(個人差があるので言い切れませんが、上記の理由からほぼあり得ません)。
ちなみに、レーザー式家庭用脱毛器の中でも人気のトリアはFDA(米国食品医薬品局)の認可を得ていると謳っています。FDAは【3回の照射後、6ヶ月を経過した時点で毛の再生率が67%以下】のことを「永久減毛」と定義しています。
永久脱毛と永久減毛…ややこしいですね(^^;
この認可を得ているので、永久脱毛ではなく永久減毛の方は期待できるかも知れません。ただあくまで家庭用ですので、素人が使えるレベルということは忘れないでください。
結局、自宅や脱毛サロンでは永久脱毛はできない?
ここまでの内容をまとめると、「本来の永久脱毛」は自宅や脱毛サロンではできないということになります。もし永久脱毛がお望みであれば、医療機関で脱毛をしましょう。でも、脱毛サロンと比して高い&痛いのは、ある程度覚悟しておいてください
ちなみに、ちょっとひねくれた言い方をすると、半永久的に継続して処理をすれば、脱毛サロンや家庭用脱毛器でも常にツルツルの状態はキープできるかも知れません。それどころかカミソリや除毛クリームなんかでもOKということになりますよね。
《人気の家庭用脱毛器》
そこで、永久脱毛はできませんが、方式別に人気がある家庭用脱毛器をご紹介します。どうしても自宅で脱毛にチャレンジしたい方はチェックしてみてくださいね!
■フラッシュ式
ケノン脱毛器 メーカー希望小売価格:69,990円
フラッシュ式で大人気なのはケノンです。照射レベルが1~10までの10段階なので、使用する部位や肌の状態、ムダ毛の状態などによって使い分けることができます。照射レベル1の場合、カートリッジ1つで約20万発の照射が可能と言われています。継続して使う場合はカートリッジを追加購入する必要があります。
■レーザー式
トリア パーソナルレーザー脱毛器 メーカー希望小売価格:54,800円
レーザー式で人気なのは先ほども少しご紹介したトリアです。照射範囲はフラッシュ式と比べると狭いのですが効果は高いと言われています(個人差があります)。カートリッジ等を追加購入しなくてもOKなので、本体が壊れるまで使えます。日本人の肌でもテスト済みということで安全面も配慮されています。
初期費用やランニングコストはかかりますが、これらを根気よく使い続けることができれば、「ある意味永久脱毛」は可能かも知れません♪
自宅で脱毛をする時の注意点
念願の家庭用脱毛器を手にいれて、自宅で脱毛を始める!という場合、いくつか気をつけたい点がありますので押さえておいてください。
■日焼け
脱毛前、脱毛期間中の日焼けは避けましょう。フラッシュもレーザーも黒い色素に反応しますので、ヤケドや炎症などのリスクがあります。さらに光やレーザーのパワーが分散してしまうことで、脱毛の効果も薄れてしまいます。
■毛をカットしておく
おそらく、それぞれの説明書にも書いてあるはずですが、脱毛をする部位はあらかじめ毛を短くしておきましょう。3mmくらいがちょうど良いと言われています。
■毛周期を考慮する
好きな時にできるからと言って、毎日照射しても効果がありません。それどころか皮膚に無駄に刺激を与えてしまうだけです。「成長初期」「成長期」「退行期」「休止期」のサイクルで生まれ変わっていて、このうち成長期と退行期の一部の毛にしか反応しません。ただ、今自分の毛がどのサイクルにあるかは分かりませんので、まずは様子を見ながら少しずつ照射して、抜け具合や生え具合を見ながら行うようにしましょう。
■保湿
毛を処理した後の皮膚は敏感になっていますので、いつも以上に入念に化粧水や保湿ローションなどでしっかりケアしてあげましょう。外出する際は紫外線対策も忘れずに!
ほかにも、冷やしながら行う、照射レベルは1から始めるなど説明書に書かれている注意事項や使用方法をきちんと守って行うことが大切です!
永久脱毛について考えてみよう!
ところで、永久脱毛って本当に皆さんしたいと思いますか?また生えてきてしまう可能性もありますが、ほぼ生えてこなくなります。もしいつか「また生やしたいな」と思ったり、彼や旦那が「無毛じゃない方が良い」っていうタイプの人だったら…ということを考えるとどうでしょうか?きっと後悔しますよね。でも後悔したところで失った毛母細胞は戻ってきません。こういうことを考えると、私は、なかなか永久脱毛には踏み切る勇気がありません。。。
でも、自己処理のリスクや手間、費用が省けて、いつでも快適でいられるというメリットもあります。それらをトータルで考えた場合、私の理想としては
ワキ・Iライン・Oライン→永久脱毛
その他の部位→サロンでの脱毛&自己処理
かな、と思います。これは皆さんの価値観などにもよりますが、必ずしも永久脱毛が良い!とは限りませんので、よく考えてから脱毛をするようにしましょう♪